バイオガスシステム

バイオガスシステムは有機廃棄物を原料とし、メタン発酵により可燃性のメタンガスを発生するものです。
このメタンガスを燃料とし発電機を稼働することが可能です。
発電した電力はFIT(電力買取制度)により売電も可能です。2019年現在では、1Kwhにつき39円の買取価格になっており、他の再生可能エネルギーの太陽光や風力と比較しても高値での買取価格となっています。

ガス発生量について

バイオガスシステム
バイオガスのメタン発酵量は原料によって大きく異なります。一般的に牛ふんなどはガス発生量が低く、食品残渣は高い傾向があります。メタンガスの発生量がシステム稼働の収支計算の大きな要素となりますでの、当社では下記の流れを採用しています。
(1)ヒアリングによるシュミレーション
ここでは、大雑把な原料の種類と投入量をお聞きします。そのデータを基に当社の専門スタッフによるシュミレーションを実施します。あくまでシュミレーションですが、将来の収支計算のひとつの目安として参考にしてください。シュミレーションは『無償』でご提供します。
(2)ラボによる試験
次に、提携ラボで実際の発酵試験を行います。ここでの結果は実際のプラントでの発酵過程に近いデータとなりますので、確度の高い収支計算をご提供します。
ラボ試験は『有償』となります。
バイオガスシステムは大きく『湿式』と『乾式』に分けられます。
『湿式』
原料に加水をしておおむね90%程度の水分率にし発酵させます。日本国内では多くの設備が湿式を採用しています。
水処理設備に近い感覚で設計・運用できるのが理由のひとつでしょう。
特徴として原料投入量と同量の『消化液』が排出されます。消化液は有機肥料として利用可能ですが、北海道では散布先は多くありますが、本州以南では散布先が限定されるため、現状としてはコストのかかる水処理で対応するケースが多いです。
『乾式』
湿式と違うのは『消化液』は発生しません。(ただし、固形分の残渣は発生します)
日本国内では乾式はほとんど普及していませんが、バイオガスシステム先進国のドイツなどでは乾式が徐々に増えています。
当社の推奨する乾式システムは連続式ではなく、バッチ式です。
バッチ式は原料投入量や排出は人力でする必要がありますが、反面複雑な混合機などが不要で、初期投資もメンテナンス費も大きく削減することができます。
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当社では、湿式・乾式、いずれも対応可能です。概ね原料投入量30t/日以下の『小規模分散型』を当社では専門としてます。

周辺機器
当社では バイオガスシステムそのものだけでなく、包装材が含まれた原料の破袋機、粉砕機などの前処理装置。
バイオガス中のメタン濃度を95%以上に精製するPSA。
その他、利便性の高い厳選された周辺機器も併せてご提案ています。
